独白

何となく、そういう気分になったので書いてみようと思います。
長文すみません。

起業して2年と数ヶ月が過ぎました。先日、本当に嬉しいことがあって、それは、信頼できる友人から「お前を見ていると俺も頑張らなきゃって思える、刺激をありがとう」という言葉。その時の自分にとっては救い以外の何物でも無くて、何だか泣けました。

私の周囲には本当に尊敬できる、素直で、謙虚で、学習意欲の高い優秀な人間が沢山いて、正直、劣等感しか無かったです。2008年、リクルートに転職して営業配属になった時、私のモチベーションは「何をなすか」なんて高尚な想いは露ほども無く、「どうやって居場所を確保するか、認めてもらうか」だけでした。大学も、就職も、出世も、競争でしか無かった。だから、一年半、本当に売れない時期を何とか乗り越えて、「売れた」時は、心からほっとしました。ようやくこの会社で発言する権利を手に入れた。俺もようやく「人間」になれる。けれども、そこからが私の暗黒時代で(売れなかった時よりも暗闇だった)、頑張ってないと自分が勝手に思った人に頑張りを強いて、居場所がないと嘆く人を下に見て、やり甲斐を模索するメンバーに「結果を出してからモノを言え」と思うようになり、いつしか周囲に頑張りと結果を強制する、極めて傲慢な人間になっていた気がします。

私は、「何かを成したいために起業した」人間ではありません。何となく、本当に何となく、「課題を与えられ、こなす」「大きな課題をクリアすれば新しい課題が与えられ、その課題に早く、かつ上手く応えることで自分の立ち位置が上がる」ことのみを追求していた自分にストレスを感じ、そのトンネルを抜けるには「自分で事業を起こすしかないんじゃないか」と安易に考え、動き、事業内容を決めないまま会社をスタートした、気持ちの閉塞感に尽きるのです。

0から仕事とお金を生み出すスキルなんて、私には無かった。だから、何もかも失敗しました。半年後、車を売りました。その一ヶ月後、自宅マンションを担保に入れました。現金残高は30万円を切って、来月ダメだったら、本当にダメだったら、住む場所も無くなるまで追い込まれました。あれだけ気にしていたファッションなんてどうでも良くなって、靴も磨けない、スーツの皺も取れない、アイロンもかけれない、その後遺症は今も尚続いていて、私は今の私に本当に納得してなくて、ああ、俺は本当にダメだな、その繰り返しです。

こんな、どうしようもない状態なのに、今、仕事をいただける皆さんと、先のように「刺激をもらった」と言ってくれる友人と、一緒に働いてくれるメンバーがいる。この分不相応な状態は一体何なんだ、と。

スタンスで言うと、少しだけ前を向いて言えることがあります。起業後(起業前も自負があります)、人の悪口を言わない、ネガティブな発信をしない、人に感謝をする、その3点は、強く、守れたかなと。そこしかないです。一方で、私は恐らく病んでいて(病んでいることを言い訳にするつもりはありません)、時間やお金の管理、スケジュール調整などは、尚更一層、最悪のものになっていった気がします。

私は今、ようやく、自分の会社で何を成し遂げたいか、見えかけています。それは、綺麗ごと無く皆さんのお陰です。そして、傲慢かもしれませんが、ポジティブな発信をし続けたことで、これまた分不相応な優秀なメンバーが集まってくれ、「一緒に何かを成す」礎ができたようにも思います。

長文すみません。何が言いたいかというと、頑張りたいと思えている、ということ。そして、尚更一層、感謝しかないなということ。とりとめもないのに、読んでくださって、ありがとうございました。

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